インフラの世界に浸って、

NECがPC9801が出てそれを某金融機関の若手ITスタッフとして全店展開からはじまり、LANや商用インターネットの原点からどっぷりとインフラに浸かって30年。その間1993年~2004年初頭までNYでPC、VAX、UNIXそしてLANやWANをローカルスタッフの親方として従事。そして今、現役としてモバイルやデータセキュリティのプロダクトセールスをする異端児オヤジのインフラ話

LENOVO YOGA BOOKのモビリティ検証アプリ編その③

Office365がiOSやAndroidでの必要性に前回触れましたが、デバイスのセキュリティを考えるとOffice365を使う場合の制御という点で、実は課題が生まれています。
例えば、自分が取り扱っているBlackBerry製品では、このOffice365をベースとしたスマートデバイス用のネイティブなWord、Excel、PowerPointのデータ制御が行えない。
BlackBerry Workspacesというセキュア―ストレージにデータを入れるたとしても、現在の仕様では、DRM機能を外した形でないとWordなどで編集モードで開くことが出来ない。(これに関しては、機能改修要望を上げています)
正直、PCライクのタブレット利用を考えるとどうしてもOfficeドキュメントの作成を外すことが出来ません。
サードパーティで十分という割り切りが出来ればですが、今回の検証でMSのアプリをOffice365のアカウントベースで利用してしまうとサードパーティものとの格差の大きさは否めません。
では、現時点でモバイル用のWordなどを利用した場合の端末内の業務データを保護する方法はというとMSのintuneが一番だと思います。これに関しては、自分の環境でintuneのセットアップは行っていませんが、製品資料から判断する限り、モラルの低い利用者を含めて企業がセキュリティを確保して提供することはできないと思います。
intuneの場合は、モバイル端末で動作するアプリケーション毎に業務データを保護することが出来ます。
といっても、アプリケーションが増えれば、その管理と運用は図りしえないものになります。
この辺は、検証してみたいのと、自分が取り扱うBlackBerry Workspacesが今後の機能リリースとして、WordなどのデータストレージとしてMSのOne Driveと同じように使えるようになると言われているので、これがリリースされた上で再度検証したいと思います。


MS-Officeでの仕事が前提とすれば、この点が越えなければならない大きな壁だと思います。もし、越えられれば日本に根付いているシンクライアント+VDIからの脱却そしてより利用者がストレスフリーな形で仕事ができるモビリティワークが生まれると思います。
そんな世界は、もう目の前にあると感じるのが今回の検証での感想になります。


YOGA BOOKでのPowerPointでのドキュメント作成などを出来れば動画にして紹介できればと思ってます。いつになるかお約束できませんが・・・