インフラの世界に浸って、

NECがPC9801が出てそれを某金融機関の若手ITスタッフとして全店展開からはじまり、LANや商用インターネットの原点からどっぷりとインフラに浸かって30年。その間1993年~2004年初頭までNYでPC、VAX、UNIXそしてLANやWANをローカルスタッフの親方として従事。そして今、現役としてモバイルやデータセキュリティのプロダクトセールスをする異端児オヤジのインフラ話

ITの事は解らないという人こそが、ビジネスのチャンス!?

ちょっと友達と話をしていて、その友達から「でも、自分はITの事は解らないから・・」というフレーズがでた。自分的には、現場のプロセスを変えるヒント探しでその友達が化学系の製品開発の研究員のような仕事をしていたので、新しい仕事を説明しつつ話したんですが、割と良く耳にするフレーズをそこで聞いた。
自分の説明も足らなかったんで、友達には申し訳ないと思い改めて主旨を話した。


こんな会話で感じたのは、ITの商品だからIT部門にアプローチは従来の王道的なアプローチだが、この一年IT部門の後輩などにあっても今イチ反応が悪く苦戦をしていたが、もしかしたらIT部門でない現場へのアプローチは、マーケッティングにプラスになる情報が得られるかもしれないと思った。
まだ、これから実践であるが少し視点を変えてユーザの統括部門へ御用聞きすることもチャンスを増やすようにしようと思う。
企業によりまちまちだが、確かにITの事はIT部門が予算を使って行うという企業もあれば、自分の前職では主要システムはITが主管するがユーザ主管とするサブシステムも多かった。予算編成では、ユーザ部門があげたIT予算も財務的にはIT投資もしくは経費として評価を行い割り当てを行うが、ユーザ主導で案件を進めるケースもないわけではない。
ITの事が解らなくても、自分たちのプロセス改革などを進めたいという要望がある。また、昨今の情報漏えい事故などを考えればITが提供するものだけで全てが守られるわけでもない。
結果、大容量のファイルを顧客や関連企業と授受する為に電子宅配便のようなサービスを使うケースもある。
外部クラウドを使わなければ、ファイルを圧縮や分割をして、パスワードをつけてメールで送るなんていうことは当たり前のように行われている。
現場は、面倒くさいけどやらなきゃいけないってことをわざわざ手間を掛けて行っている実態の声を聞きたいのと、そうしたところに現在のソリューション技術ならこんなこともあんなことも出来るということを伝えられたらと思う。
そんなコミュニケーションは、IT部門の担当者と話してもなかなか生まれてこない。
むしろ、言葉にはならないが、これ以上面倒なことはしたくないという心の訴えを感じる。
モバイルやシンクライアントそしてテレワークと仕事をする環境は大きく改善しているのに、その足をIT部門が引っ張ってはいけないと思う。
こんな改革も出来たらいいなぁと野望が湧いている。
10年前に帰国して、同じ会社の友達に言われたこと「統合も終わって昔のようなITはなくなったんだよ。もっと現実をみて現実の中で仕事をしな」である。
確かに米州にいた事は、日本の統合による組織の変貌をあまり感じられるものではなかった。米州は米州でIT部門が統合されているが、日本の外側は蚊帳の外である意味好き放題だった。そこが現地のプロフェッショナルスタッフの良さだと思う。組織よりも仕事だからね。日本は仕事をする前に組織がある。悲しいかな・・これも事実である。
でも、少しでも日本のITを変えられたらを思う。まだ心の炎は消えてないから